2026年04月30日 公開
まさか2チームが同時にARR100億超え!? BizOps協会『SaaS経営すごろく』イベントレポート
「目指せARR100億円」──そんな高い目標を、ゲームの盤上で体験できるボードゲームがある。
今回、BizOps協会主催のイベントとして、SaaSビジネスの成長ストーリーを体験できる『SaaS経営すごろく』(株式会社オプロ提供)を実際にプレイしていただきました。
参加者は約12名。3テーブルにBizOps協会メンバーのテーブルを加えた計4チームに分かれ、それぞれARR100億を目指す盤上のSaaS経営に挑みます。ゲームを通じて見えてきたのは、SaaSビジネスのリアルだけでなく、BizOpsの現場ならではの視点と知見でした。
「おお〜!」MAPを広げた瞬間、会場が湧いた

まず、すごろくのMAP(盤面)を広げた瞬間、参加者から自然と歓声が上がりました。SaaSビジネスの各フェーズが盤上に丁寧に再現され、細かすぎるイベントコマが所狭しと並ぶその光景に、皆が興味深そうに見入ります。
オプロ社員によるルール説明が始まり、「目指せARR100億円」というゴール設定が告げられると、会場の熱はさらに上昇。現実のSaaS経営では簡単には届かない数字──でも、ゲームの上では達成できるかもしれない。そんな期待感とともに、各テーブルのプレイがスタートしました。
「絶対解約阻止しないと!」──イベントカードに本音が溢れる

ゲームが始まると、早速ある落とし穴が参加者を苦しめます。このゲームでは「イベントカード」「ソアスクカード」「大口顧客カード」といった、プラス・マイナスのARR(得点)となるカードを集めるのですが、鍵となるのがソアスクカード──サブスクビジネス管理サービス「ソアスク」をモチーフに、さまざまな経営基盤整備のソリューションが書かれたカードです。 Go to Market へ挑む前にソアスクカードで経営基盤を構築できていないと、オンボーディング段階で様々なトラブルが起こり、同じマスをぐるぐると回り続けることになるのです。多くのプレイヤーがこの沼を経験し、「なかなか抜け出せない......」という声があちこちから聞こえてきました。
各テーブルで特に反応が大きかったのはBADイベントです。「手作業によるエクセル入力でミスが発生」というイベントには「あるある!」「わかるわ〜」と苦笑いが広がるなど、BizOpsの現場を知るメンバーだからこそのリアクションが生まれていました。

一方、GOODイベントにも見どころが。「大口顧客獲得」の10億円カードを引いたプレイヤーに対し、隣から「絶対解約阻止しないと!」という声が飛び出す場面も。ゲームでありながら、SaaSベンダーとして思わず漏れた本気のひと言が、テーブルを笑いと共感で包みました。大口顧客は一社取ると連鎖的に増えやすい一方、失うと一気に崩れる設計になっており、「この仕様、リアルすぎる」という声も上がっていました。
カード交換の駆け引き、偶然が生み出す"SaaSあるある"ストーリー
中盤以降、ゲームはさらに複雑な様相を呈してきます。広告出稿マスに止まった直後、偶然にも「経済紙に掲載」カードを引いたプレイヤーが登場。「広告打ったら取材が来た!」という、偶然ながらリアルなストーリーに会場が沸きました。SaaSあるあるが詰まったゲームだからこそ生まれる体験です。

2あるテーブルでは「自治体」の大口顧客カードがプレイヤー間を行き来。「自治体がSaaSをリプレイスしまくってるみたい」と笑いが起きる場面も。カード交換のコマではGOODカードが奪われたり、BADカードを押し付けられたりと、テーブルごとに一喜一憂の展開が続きます。後半にはじゃんけんやサイコロを振るマスも登場し会場は大盛り上がり。山札から取るか・対戦相手から取るかという戦略的な選択も求められ、「早くゴールする」だけではなく「ARRをどう最大化するか」を考えながらプレイするという、SaaS経営そのものを体験しているような感覚が生まれてきます。
まさかの2チームがARR100億超え! 勝利の秘訣は「序盤の基盤整備」
そして迎えた結果発表。1テーブルがなんとARR107億円を達成----オプロ社員にとっても、ゲームを通じてARR100億円を目の当たりにする初めての瞬間でした。さらに驚いたことに、BizOps協会メンバーのテーブルでも105億円を達成。まさかの2チームによる「ARR100億超え」という前例のない結果に、会場が沸き立ちました。他のテーブルも84億円・73億円と大健闘です。
このすごろくはゴールへの到着順ではなく、最終的なARRで勝敗が決まります。スピードを追うよりも、着実にARRを積み上げる選択が結果を左右する──それはゲームの設計であると同時に、SaaS経営の本質でもあります。
107億円を達成したプレイヤーに勝利の秘訣を聞くと、「最初にソアスクカードがたくさん手元にあって、オンボーディングの沼にはまらずに序盤で差をつけられた」との答えが返ってきました。序盤に基盤を整えることで後半が圧倒的に楽になる──それはゲームの上だけでなく、本当のSaaSビジネスでも変わらない教訓のように聞こえました。
プレイ終了後、各テーブルの優勝者にはBizOps協会から教養本がプレゼントされ、会場には温かい拍手が響きました。

プレイ後に語られた、BizOpsの現場の本音
プレイ後のディスカッションでは、ゲームの体験を踏まえた本音の議論が始まりました。カードが引かれるたびに「これって実際の現場だとどうなんですかね?」と参加者同士の会話が自然と生まれていたのも印象的でした。ゲームをきっかけに、普段は聞けないようなBizOpsの実情を率直に語り合える場になっていた──そんな光景は、体験型コンテンツならではの副産物だったかもしれません。

BizOps協会からの締めの挨拶では、ゲームの感想と、それを踏まえた現場の本音が語られました。
「盤上では、序盤に経営基盤をどう積み、途中のイベントをどうさばき、最終的にARRをどう最大化するか──全部を同時に考える必要があった。まさに、経営と現場、戦略と実行、データと意思決定の間を走り回るBizOpsの仕事そのものだった」──そんな声も聞かれました。
BizOpsの現場では、Salesforceをはじめとする大型ツールの導入・定着に注力するあまり、その前段階の業務整備やその後のデータ活用まで知見が行き届かないことが多いといいます。各ツールに情報が分散し、組織全体でデータを活用しきれていない──そんな共通の悩みに、多くの参加者が深く頷いていました。
ツールの導入はあくまで手段であり、その前後に散らばるデータをつないで初めて意味を持つ。SaaS管理の一元化は、単なる業務効率化にとどまらず、組織の意思決定の質そのものを変える可能性を持っています。
BizOps協会では、今後もこうした体験型のイベントを通じて、実務者同士が知見を交換できる場づくりを続けていくとのことです。今回の「SaaSすごろく」も、まさにそうした場のひとつ──ゲームを囲んだからこそ生まれた気づきと議論が、参加者それぞれの現場に持ち帰られていくことを願っています。
編集後記
【今回プレイしてくれた団体】
BizOps協会主催イベント参加者(約12名)
【紹介したノベルティ】
『SaaS経営すごろく』
SaaS企業の成長ストーリーを体験できるボードゲーム。
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